(26.7/11・金曜日)
これは金曜日組・テナー陣営の活躍を、満天下の人士にアピールするものである。
スタバート・マーテルの練習が開始された昨年の如月頃、金曜日組の総布陣は、
前衛右にソプラノ、前衛左にアルト、そしてソプラノの後衛にテナー、アルトの後衛に
バリトン・バスが控える、というものであった。
かくの如く、テナー陣は、金曜日組の最後尾に陣地を構えていたので、当然、敵からの着弾も少なく、
先陣のソプラノ陣、アルト陣の奮闘、奮戦ぶりを、のんびり気楽に 観戦することも出来たのである。
所がスタバート・マーテル練習の開始後間もない昨年の如月半ば、俄かに雲行きが怪しくなり
敵弾は前衛に向かわず、直接、後衛・テナー陣営に頻頻と着弾し、敵機も来襲して、
しばしば爆弾を投下するという事態にまで、立至った。
事態を憂慮した茂子司令官の命により、我がテナー陣営は急遽、アルト陣営の前方、
つまり最前線に位置する羽目になった。
先鋒での一番槍は武士の栄誉。もちろん我がテナー陣営に属する勇士諸君は、この栄誉に与らんと
全員必死の勇戦奮闘を重ね、茂子司令官の適切かつ懇切な指導と 相俟って、遂に、本年如月の
京都に於ける演奏会では、テナー陣営に格別の賛辞が寄せられ、
我ら一同、大いに面目を施したものである。
さてその演奏会の後、作戦正面はモーツアルト・ハ短調ミサ曲に変更され、
モーツアルトさん独特の音符の跳躍に振り回されて、さしも堅陣を誇ってきたテナー陣営にも
いささか綻びが目立ち始め、敵陣からの叱責、着弾も、また愈々、繁く、
曾て“三大テナー”と謳われたテナー陣の勇士も、あえなく“三羽カラス”に身を落とす羽目に相成った。
ここに及んで已む無く我がテナー陣営は先鋒の栄誉を棄て、
アルト陣営の後方守備に廻るという恥辱に塗れることに相成ったのが、本年水無月上旬。
しかしながら、水無月中旬、本作戦中最大の難関と言われるQui tollis peccata mundiの中央突破に成功。
文月に入るや、再びわがテナー陣営はアルト陣営前方に位置して、栄誉ある先鋒の陣地獲得に
成功したのである。
されば、水曜日組の、心ある人士に告ぐ!!
「金曜日に来たりて、テナー陣はもとよりソプラノ、アルト、バリトン・バスの各陣営の
勇戦奮闘ぶりを、つぶさに観戦し、進んでこれら陣営に応援、参戦されんことを。」
甲午年文月
北川中村 字 諸谷扇子北市兵衛 敬白
「金曜クラスに入団して」
アルト Nさん
3月から金曜クラスで練習しています。
6月1日は団の、27日には金曜クラスの新入団員歓迎昼食会を催して頂き、ありがとうございました。
不安いっぱいの私にとって皆様の温かい“おもてなし”は嬉しく、
OSCの団員となった自覚と喜びを感じました。
金曜クラスの練習は茂子先生とご一緒のラジオ体操で始まります。
身体を動かし始めると。私の主婦モードは一気に合唱モードにチェンジです。
「金曜クラスは家庭的よ」のお誘いの言葉通り、前後を男声に、横にソプラノさん、と少人数ならではの
緊張感もある中で、4声を近く感じ、茂子先生の愛情あるご指導もあり、楽しく練習しています。
今、私は「Quitollis」オバケに付きまとわれています。
所かまわず、「クイトーリス」と頭の中で歌いだします。
これからはどんなオバケが出てくるのでしょう!
オバケと仲良くしながら、1月のコンサートを目指し、一歩一歩前進したいと思っています。
皆様,よろしくお願い致します。
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